オタクはどこに消えた?

オタクはどこに消えた?

私はオタクだ。少なくとも自分ではオタクだと思っている。私は何かに執着して特定の行動をとり続けるという意味においてオタクだ。アニメや漫画やゲームに親しむという意味においてオタクだ。アニメや漫画やゲームを話題にする友人がいるという意味において…

“価値観フリー”な領域の消滅

私は、フィクションとフィクションの登場人物に対して、特別な愛着を抱いている。 あるオタクが、フィクションの登場人物に対して愛着があり、なおかつ現実の人間に対して愛着がないということは、しばしば「現実の人間を愛することに挫折したが故の代償行為…

知識・愛・技術の神聖三角形!!

この“迷路”のそこかしこで、「オタクには知識と愛という相反する2つの徳目があり、いくつかの局面で、両者は宿命的な対決に追い込まれる」といったシナリオが語られてはいる。しかし、「知識か愛か」というせせこましいオタク観に対して抜け道を作ることは、…

オタクはなぜロボット化したのか?

オタクについて。とくに、アニメや漫画やゲームのオタクであるという意味で、オタクについて。 「いま、オタクと呼ばれる者たちの多くは、作品について浅薄で単純な感想を垂れ流すことしかせず、そういう定型化した短い感想に共感を寄せ合うことがオタクの言…

じゃがいも警察って違法になったんですか?

オタクのコミュニティのなかには、いつだって正当な戦いと不当な争いがある。それは男でも女でも変わらない。 どちらがオタクとしてより上のランクにいるのか、オタクは常に戦う。その尺度がコミュニティで重視される徳目であったならば、その戦いは正当なも…

男性的オタクと女性的オタク

自分のことをオタクだと思っているオタク、特に、オタクであることにアイデンティティの何割かを負っているようなオタクというのがいる。私がそうだ。私のようなオタクは、基本的に、自分は「一般人」よりかはオタクがどういう生き物なのかよく理解している…

オタクの定義

複数の対立意見を列挙していくとき、それらをただ温存させるばかりで、対立点を真剣に検討しないというのは、議論としては最も恥ずべき行為の一つだが、私はここであえてそれをやろうとしている。 私がこれから列挙するのは、オタクの定義だ。 広義と狭義 私…